SERIE A:レッチェ vs インテル

1-0 [ 1-0, 0-0 ]ウルグアイ
この試合に勝てば、ウディネと並ぶはずだったのに……CL圏内というのは、こんなにも厳しいものなのか、と改めて感じる。
この何年かは、CLどころかスクデッドも当たり前といったシーズンが続いていたが、よくよく考えてみれば、それは大変なことだったのだ。
それゆえに第2次グランデ・インテルと呼ばれていたわけで。
たしかに、それはもう過去のものになってしまった。
そして、イタリアのプロヴィンチャから確実に勝ち点をあげるのは、本当に難しいことなのだ。
今後も、上位チームとの直接対決に勝利することは必要だが、プロヴィンチャとの戦いで勝ち点を失わないことが、CL圏内に入る絶対条件となってくる。
今年のユーヴェは、そこに関して実にうまく戦っている。
ウディネ、ラツィオをかわして3位に入ることができたら、ラニエリは素晴らしい仕事をしたことになるだろう。
だが、まだまだ今シーズンのインテルはチームが固まるように見えない。
2トップがミリートパッツィーニに固定されてはきたが、フォルランの長引くケガは、第3のストライカー不在という、常にギリギリの状態から脱出できないでいる。
そして、肝心のゲームメーカー、スナイデルがパーフェクトからはほど遠い状態で、かわりに起用されることの多いアルバレスにチームを仕切る力はない。
スタンコビッチがピークを過ぎてしまった現在、サネッティカンビアッソが好調とはいえ、軸となるモッタは週2試合はまず無理だし、明日にでもPSGへ移籍してしまう可能性だってある。
コウチーニョエスパニョールへレンタルが決まったので、オビ、ファラオーニ、ポーリで回していかなければならないのはかなりキツイ。
中盤がはっきりしないと、マイコンと長友の攻撃力も、前の選手との相性にかなり影響されてしまう。
最終ラインも、サムエル、ルシオのスピードが落ちてきたので、ラノッキアの定着が期待されるが、ラニエリの信頼を今ひとつ勝ち取っていないので、どうしてもサムエル=ルシオがファーストチョイスになる。
ジュリオは、相変わらず神セーブでチームを助けてはいるが、腰に爆弾を抱えているのは周知の事実。
どうやってチームを作り直すのか?
ラニエリはこれまで、チームを立て直しても、作り直すところまではできていない。
となると……モラッティはすでに動いているに違いないと思うのだが。