SERIE A:Inter vs Atalanta (130408)

3-4 [1-0, 2-4] Rocchi, Ricky, Ricky / Bonaventura, Denis(PK), Denis, Denis

・パラシオのケガ→離脱で、先発したカッサーノも前半でケガ→離脱。
インテルはいよいよ攻撃に選手がいなくなった。
・ここまで無得点のロッキが1トップ。
・ところがそのロッキが結果を出す。
・後半開始早々にいったん同点にされるが、カッサーノの代役リッキーが立て続けにゴールをあげて3-1。
・ここまで結果を出せなかったアタッカー二人が、ミリート、パラシオ、カッサーノの三人がいなくなったことで、精神的に迷いを払拭することができたのだろうか?
・チームの団結も強く感じられ、試合は完全にインテルのものだった。
・ところが、主審ジェルヴァゾーニの不可解な判定でアタランタにPKが与えられると、すべてが一変する。
・この不可解な判定は、よくあるミスジャッジなどではない。
八百長だ、陰謀だ、と言うつもりはないが、ジェルヴァゾーニがPKを取ろうと意識していなければあり得ない笛。
・少なくとも、ジェルヴァゾーニの中に、アンチ・インテルがあることは疑いようがない。

・なぜインテルはイタリア国内で嫌われているのか?
サネッティでさえ、入団当時からそういうムードを感じ続けているらしい。
・それはもう変えることはできないのだろうか?
インテルで育ったバロテッリやサントンさえもミラニスタであることを公言し、バロテッリミランに加入した。
インテルに残り、チームで働いているのは、フィーゴコルドバなど外国人が多い。
・イタリア人でインテリスタであることを表明している、カッサーノマテラッツィは、イタリア国内で異端児だった選手。
・チームの成り立ちからして、1908年にミランから独立した原因が外国人選手の受け入れに関すること。
・もちろん、インテルは国外に門戸を開く方針。
・最初のキャプテンがスイス人で、現キャプテンも言わずと知れたアルヘンティーナのサネッティ
・イタリア人には受け入れにくかったはずだ。
・そのクラブの伝統がインテルにはある。
・逆に言うとイタリア国内にインテルを、イタリアに紛れ込んできた国外のクラブのように意識するムードも根深いのだろう。
ヴィエリ全盛期のインテルは、イタリア代表の半数の選手を有していた。
・それでもイタリアのチームと認められなかったので、再び外国人中心のチームへとなったのか。
・とにかくインテルがどこか浮いた存在であることは間違いない。

・PKで失点したあとも、まだ3-2でリードしていたのだから、切り替えて守備を再確認し、もう一度それまでのやり方に戻せばよかった、という見方は当然ある。
・だが、それができないところに若手を起用しなければならないインテルの弱さがある。
ラノッキア、ファン、グアリンは、完全に審判不信になっていたて、明らかに感情的になっていた。
カンビアッソ、サムエルまでもボールにばかり目が行って、バランスが崩れた。
・こういうとき、サネッティはフェア&クリーン過ぎて、レフリーへの抗議、プレッシャーが足りない。
・結果的に、PKを決めて調子にのったデニスが同じような形から2点を決めて逆転した。
・ストラマは、最終盤にラノッキアをトップに据えて、同点、逆転を狙ったが、決定的なチャンスをラノッキアが外すという最悪な終わりかたになった。
・この試合を通じて、若手が冷静になることを覚えて成長することを願うしかない。
・100年以上前から国際化に目を向け、国境を越えたチーム作りをしてきたインテル
カルチョポリにも加わらず、フェアプレーを推進してきたインテル
・世界中のインテリスタは、それを誇りにこれからもインテルをサポートするのだ。

・来シーズンELに出るメリットはあるのだろうか?
・ELのレギュレーションが今のままなら、個人的にはデメリットのほうが大きいと感じる。
・残りのシーズンは、来季へ向けてのチーム編成を試してはどうだろうか?