SERIE A:Sampdoria vs Inter (130404)

0-2 [ 0-1, 0-1 ] Palacio, Palacio

カッサーノ、パラシオの下にグアリンを置く布陣。
サネッティは中盤左。
ピルロ的ポジションにコバチッチ。
ガルガノが中盤右。
センターバックラノッキア、ファンの若手コンビ。
・サムエルは、一週間に2試合はまだ無理、というか、今後もさせないほうがいい。
・左にペレイラ
・長友のケガはかなり長引いている。
・そして、右サイドバックにジョナタン。
・降格争いに巻き込まれそうなサンプは、弱体化著しいインテルからなんとか勝ち点3を奪おうと、序盤から積極的に攻撃を仕掛けてくる。
インテルの右サイドは予想通り破られ放題。
・15分までに、5回はクロスを入れられる。
グアリンが回復しておらず運動量が少なく、コバチッチがストラマの指示で低い位置をキープする。おまけに、パラシオ頼みのロングボールを放り込む戦術を採用しているので、中盤に広大なスペースが生まれる。
カッサーノは、サンプ相手に本気が出ない。
ペレイラは攻撃に出たがっているが、サネッティが前で蓋をしているので、動きが取れない。
・一方、ガルガノグアリンコバチッチの間のスペースを埋めにくるので、ジョナタンがやけに前に出てしまうので、ガルガノもジョナタンもいない裏のスペースをサンプに使われる。
・いつ失点してもおかしくないくらい、バランスの悪い前半。
センターバックコンビとハンダノビッチの体を張ったディフェンスでどうにか失点をまぬがれていたという状況。
・それでも珍しく攻撃に出たペレイラが、これまた珍しくカッサーノに頼らずアーリークロスをゴール前に送り込むと、パラシオがディフェンスの間から抜け出し、ピンポイントでゴールを決めてしまう。
・こんなダメな試合でも、リードできることがあるのがサッカーの面白いとこ。
・後半は、やはりジョナタンを下げてシルベストレを入れ、サネッティを左から右、ペレイラを一枚上げて、3バックというか、5バックでとにかく守り切ろうという、現状を見据えた戦術変更。最初からこの方が良かったのでは?と思うが、結果的にはサンプの猛攻を凌ぐだけの展開。ということは、ストラマの選択で良かったのか?
・サンプの拙攻、決定力のなさ(イカルディはもしインテルに来たらやるのか?)、プレスキッカーの力不足と、ハンダノビッチの堅守でどうにかこうにか時間は過ぎていく。
・攻撃はほとんどなし。
・たまにボールを奪うと、とにかくパラシオを走らせるか、一人で真っ直ぐにドリブルして味方を少し休ませるか、あとはわかりやすいクリアー。
・試合終了までどうにか持ちこたえると、パラシオが完全な個人技で追加点を挙げ得点だけ見れば、イタリア的快勝。
・だが、こんなサッカーをしていたら、上位もしくは調子のいいチームには必ずやられる。
・あくまで3位を目指すのか、来シーズンへ向けてチーム作りを始めるのか、インテル首脳陣の決断が問われる。
・個人的には、来シーズンへ向けた動きを開始するのがいいと思うが、まかり間違ってまだ3位いける......なんてないよな。
・だが、サポーター(観客)は夢(ベスト)を求め続けてもいいのである。
・一方、当事者はしっかり現実を見て最善策(ベター)を考えなければならないのだ。