WBCって……サッカーのワールドカップ第1回大会は、ウルグアイで開催された。フランスのジュール・リメの発案だが、裏にはイングランドに対する対抗意識が存在した。サッカーの母国だからって、世界一じゃないんだ。ちゃんと大会開いて、世界一を決めようじゃねえか、ってこと。でも、ヨーロッパはあんまり乗り気じゃなくて、しかもウルグアイなんかで開催することになったから、ちゃんとベストメンバーを送り込んでもいない。結果的に地元ウルグアイが優勝して、ワールドカップの歴史に燦然と輝く第1回大会優勝国の栄誉に輝くことになったのだ。それに比べて、アメリカは……でもって、日本は……アントニオ猪木が、本来格闘エンタテイメントであるはずのプロレスのタイトルを統合して、統一チャンピオン(IWGP)を作ろうとした。もちろん、初代王者には猪木本人がなるつもりだった、と言われている。各プロレス団体は、それぞれにチャンピオンを持ち、それぞれに試合に格を与えていたので、それを上回る統一チャンピオンの存在など認められない。営業の邪魔になるだけである。だから、IWGPにはほとんどの団体が参加しなかった。それでも猪木はIWGPを開催し、目論見(シナリオ?)通り決勝まで進み、ハルク・ホーガンと対戦した(今はなき蔵前国技館へ行きましたとも!)。しかし猪木は、エプロンでホーガンのアックス・ボンバーをくらって、不慮の失神。第1回大会王者はホーガンのものとなった。翌年、猪木は根性(シナリオ通り?)で第2回大会に優勝した(再延長で長州が乱入して、二人に場外でラリアット。で、ホーガンよりちょっと先にリング・インして猪木の勝ち、金返せコールがすごかったなあ)が、もはや誰も統一チャンピオンだとは思っていなかった。さて、WBCワールド・ベースボール・クラシックのことですよ、もちろん)は?これで日本が奇跡の逆転優勝などした日にゃ、韓国の反日感情はさらに爆発……まあ、無難にキューバが優勝してくれることを祈るだけだな。それにしても、確実に野球人気復活に水を差したよな、ほんと。今年は、古田がヤクルトの監督になったから、また神宮に通おうかなと思ってはいるのだが。一応、サンケイ・アトムズの頃からのファンではある。