UEFA CHAMPIONS LEAGUE決勝:バルセロナ vs アーセナル

2-1[0-1,2-0]エトーベレッチ/キャンベル
18分にレーマンが退場になった。ホイッスルはファウルの瞬間に吹かれたので、無人のゴールへ流し込まれたバルサの得点は認められなかった。早くも10人になったアーセナル。しかし、FKのチャンスに、アンリの見事なクロスと、ソル・キャンベルの強烈なヘディングが、アーセナルに先制点をもたらす。こうなると、アーセナルはアンリを1トップに残して、徹底防戦に入る。ある意味、アーセナルが勝つかも知れない唯一のパターン、先行逃げ切りだ。実際、アーセナルの各プレーヤーは、1対1にも粘り強く対応し、バルサに同点弾を許さない。レーマンに替わって急遽出場したGKアルムニアも、エトーの決定的なシュートを奇跡的な反応で、ゴールを割らせない。バルサの望み、ロナウジーニョ(ヒヒ〜ン)もしだいにプレーが雑になる。それとは対称的に、アーセナルはカウンターから、リュンベルグが果敢に一人で攻め込んだり、アンリに決定的なチャンスが訪れたりと、ヴェンゲルのシナリオ通りにゲームは進む。これは、このまま行けるか?なんとなくそう思えるような76分。エトーが爆発した。途中から投入されたラーションポストプレーが見事に功を奏し、ボール1個分しかないシュートコースを確実に沈めた。追いつかれてしまえば、アーセナルには数的不利が重くのしかかる。同点弾から5分後の81分。ふたたびラーションの渋いプレーからのベレッチの強烈なシュートが、GKアルムニア股間を抜けた。アーセナルに、追いかける力は残されていなかった。バルサが巧みにボールを回し、時間だけが過ぎていった。結局、実力通りのバルサの優勝。アンリがGKと1対1になったチャンスを決めていたら、とも思うが、アーセナルはよく闘った。ただ、凸(ヘンな顔)が2度もビッグイアーに触れたかと思うと、そこはちょいと気に入らない。バルサの勝因は、ラーションの投入だった。ロナウジーニョ(ヒヒ〜ン)、エトー(ウォメは友だち?)が個人で突っかけるが、アーセナルのディフェンスを崩しきれない。そこに、1タッチでプレーできるラーションが入ったことによって、守備のリズムを崩すことができた。そこがポイントだったかもしれない。