SERIE A:ローマ vs インテル

1-4[0-1,1-3]ペロッタ/イブラヒモビッチ(PK)、クレスポ、クルス、コルドバ

Scorers: Ibrahimovic (pen) 29, Perrotta 53, Crespo 57, Cruz 60, Cordoba 66.

Roma: 32 Doni; 2 Panucci (3 Cicinho 69), 5 Mexes, 4 Juan, 22 Tonetto; 16 De Rossi, 7 Pizarro; 14 Giuly, 20 Perrotta, 30 Mancini (9 Vucinic 69); 10 Totti (18 Esposito 76).
Subs not used: 1 Curci, 21 Ferrari, 29, Barusso, 33 Brighi.
Coach: Luciano Spalletti.

Inter: 12 Julio Cesar; 4 Zanetti, 2 Cordoba, 25 Samuel, 6 Maxwell; 5 Stankovic, 15 Dacourt (18 Crespo 51), 19 Cambiasso; 7 Figo (30 Pel・77), 8 Ibrahimovic (9 Cruz 51), 31 Cesar.
Subs not used: 1 Toldo, 10 Adriano, 21 Solari, 29 Suazo.
Coach: Roberto Mancini.

Referee: Nicola Rizzoli (Bologna).

Booked: Samuel 45, Pizarro 73.
Sent off: Giuly 28.

圧勝!とはいうものの、ジュリの退場がなければ危なかった。スパレッティは、本当にローマをいいチームに育て上げた。トッティという突出した選手の存在を最大限に生かして戦術を練り、選手の闘争本能をフルに引き出し、チーム全体が生き物のように機能している。素晴らしい。そのローマに対しインテルは、しっかり守ってカウンターという、アウェイのチームの王道的戦い方で、それが前半から見事に成功した。ローマCKからのカウンターで、マックスウェルのスルーパスに抜け出したセーザルがGKと1対1でシュート。ジュリオ(ますます田舎の青年団)とセレソンの正GKを争うドニが、ファインセーブで一度はクリアするが、そこに猛然と詰めていたズラ(怪獣)がヘッドでボールを押し込む。ジュリは、とても長い距離を走ってカバーに帰っていたのだが、わずかなところで頭を抜かれる……ところを本能的に手が出て、ハンド。もちろん一発レッド。しかも、PK。こんなチャンスをズラ(怪獣)が外すはずがない。これで0-1。おまけに10人になったローマであったが、持ち前の闘争心溢れる攻撃で、インテルに襲いかかり、マックスウェルのミスもあったが、見事にゴールを奪う。しかし、後半になってインテルは、クレスポ、クルスを投入して、あっさりと逆転。あとはボールをキープしながら時間を潰し、CKからの二次攻撃で、ひーごのスーパー・クロスにコルドバがダメ押し。それでも、3点差になっても諦めずに攻撃を仕掛けたローマは、感動的だった。これでインテルは単独首位。チャンピオンズ・リーグへ向けても弾みがついた!……よな。