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見物仕事。寄合仕事。書き仕事。NHK特集「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」を見る。立花隆は2年前、膀胱がんを患ってから、がんと真剣に向き合って、調査、研究を始めた。「生きていること自体ががんを生む」とMITのワインバーグ教授は言う。細胞のコピーミスが起きるとガン細胞になる。だから、70歳や80歳でコピーミスが起きても不思議ではない。RAS(がん遺伝子)が異常を起こすと「増える」という情報が暴走し増殖するそうだ。患者が亡くなった後も細胞は増殖し続けるらしい。さらにがん遺伝子はひとりひとり異なることもわかってきているようだ。立花「人間の3分の1ががんで死ぬ。がんは細胞の病気であり、DNAの病気。生命維持・存続の仕組みそのものにがんの起因するものがある……がんは防御法を次々と考えて、薬の裏をかく……私はがんが転移しても頑張らずに、抗がん剤は使用しないだろう……私は65歳、このままいっても、QOL(Quality of Life:生活の質)を下げてまで生きているメリットは無いと思う……人間には生きる力とともに死ぬ力がある」3分の2はがんにならないのだから、ならない方が多数派である。だが"死ぬ力"に関しては、個々が考える必要があるような気がした。