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書き仕事。休憩時間に、「選ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」というヴエルレエヌの引用から始まる、『葉』(太宰治)を読む。実はここまで、太宰をほとんど読まずに来た。三島との関係で、嫌いだと決めつけていたのだ。こうして読んでみると、面白く読めてしまう。こうやって、いろいろな機会を失ってきたのだろうな。『英文読解術』を読み終える。読み終わってから、著者の安西徹雄さんは、演劇集団「円」に所属していて、『叔母との旅』の翻訳・演出をなさっていたことを知る。以前、橋爪さんから台本をお借りして読んでいた。劇団に英文学者がいるなんてちょっとうらやましい。さらに休憩時間に寺田寅彦のエッセイをひとつ読む。休憩し過ぎか?近所の神社で夏祭り。なぜかクラッシクを大音量で流していた。住宅街だから、ご近所に配慮してとのことだろうが、ムードは合わないのは言うまでもない。自主規制って、いろいろなことをつまらなくしてしまう。