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suzukatz2011-02-19

未聴のライブを含むDavid Bowieの「Station To Station」は、iTunes Storeにあった。やっぱり名作だわ。HEDWIGがお好きな方々に、この辺りのボウイーは絶対おすすめ。
私はデビッド・ボウイーを、かなり後発で聴き始めた。アルバムで言うと、「Station To Station」の次の「Low」からである。デビュー当時は、「スペース・オディティ」があれほど噂になっていることも知らなかったし、「ジギー・スターダスト」からのグラムロック的展開も好きではなかった。当時(高校生)はクリームやジェフ・ベックに夢中で、ギミックなどもってのほかだったのだ。だから、ボウイーもTレックスもヴェルベット・アンダーグラウンドロキシーミュージックもまったくNG。今から考えると、とても狭い範囲の音楽だけをよしとしていた。というか、音楽を聴けていなかったのだ。
それがどうして「Low」を聴くことになったのかといえば、矢野顕子NHKラジオ「わかいこだま」の放送で、「これすごくカッコイイ。ジャケットもセンスいいし」と褒めたからである。クリームやジェフ・ベックとともに、矢野顕子にも夢中だったあたりに自分らしさは感じるのだが、とにかく矢野顕子が勧めるものが悪いはずはない、ということでさっそくレコード店へ走り、それ以来ボウイーは自分にとってのスーパーアイドルになっていくのであった。山下洋輔トリオもそういう経緯で追いかけるようになったし、そもそも日本のロックを聴くようになったのも矢野顕子あってのこと。矢野さんから、自分は相当な影響を受けているわけである。で、なぜ矢野顕子のファンになったかと言えば、NHK教育テレビで特集されていたのをたまたま見て、一目惚れしたのである。音楽以前に、矢野顕子様(本当にそう呼んでいた)の見た目を好きになった高校生の自分……いいセンスしてると思う。