UEFA CHAMPIONS LEAGUE:レアル・マドリー vs バルセロナ

0-2 [ 0-0, 0-2 ]メッシ、メッシ
どちらも国王杯決勝と基本的には同じ戦い方。ただバルサにはイニエスタが不在で、レアルにはカルバーリョが欠けていた。どっちもどっち。なので、バルサがボールをキープして、レアルがカウンターをしかける、といった図式が続く。案の定前半は0-0。しかもシュート数はほぼ同じで、いくらボールポジションがバルサ70%だろうが、実質的には五分五分の展開。ハーフタイム前に、アルベロアの姑息なプレーに切れた、バルサベンチのピントがレッドをもらったからと言って、それでレアル有利になるわけではない。ただ、ここで主審がレッドを出したことが、あとの混乱の引き金にもなっていたのかもしれない。
後半スタートからモウリーニョは、エジルに代えてアデバイヨールを投入。エジルを下げたことで、攻撃大好きスペイン人は、またモウリーニョを総攻撃するとは思うが、個人的にはモウリーニョらしい戦術だと感じた。
今日は0-0でOK、カンプノウで1点取って1-1でも逃げ切る、って作戦をさらに強化して、前線でクリロナが守備にならないのでトーゴ人入れてってことだと見た。任務がディフェンスのアデバイヨールは、体をぶつけながら忠実にしかも懸命に働く。マスチェラーノにボールが回ると、レアルのプレスがきいて、何回かバルサの危ない場面も出てきた。ところが……
張り切りぺぺが、スパイク裏を見せてダニアウに猛烈チャージ。たしかにすね当てとスタッドがぶつかる結構な音がしたが、これが一発レッド。ダニアウの痛がり演技がなければイエローですんんだかもしれないが、ピントへのレッドがここに影響したのではないか。
とにかくこれで、モウリーニョの野望は崩れ去る。またもや10人対11人。しかもモウリーニョ自身も退席処分をくらっていた。
グアルディオラはこのチャンスに、ペドロに代えて新鮮なアフェライを投入。アフェライは任務を心得ており、一気にエリア内に侵入し、メッシの先制点を生み出した。ここにきてカルバーリョ不在がレアルに重くのしかかった。これで勝敗は決まり。あとはバルサが数的有利を生かして、ボールポゼッションをさらに上げ、レアルにチャンスを与えない老獪なゲーム運び。そして、メッシの個人技で追加点までも奪うという完璧なエンディング。
2ndLegは残されているが、モウリーニョの連覇も消えた。