PREMIERE:マンチェスターC vs トットナム

1-0 [ 1-0, 0-0 ] own goal(クラウチ
プレミア最後のCL枠をかけた一戦。マンチーニはイタリア式負けない戦い方で勝利を収め、マンCにCL出場権(予選からだが)をもたらした。マンUチェルシーアーセナルとCL常連がいる中で、リバプールトットナムエバートンなどを抑えて4位に入り込むのは、なかなか大変なことである。だが、歴史的にマンCは、フェアでアグレッシヴで、たとえ負けても最後まで攻撃的に行くチームに、拍手を送り続けてきたクラブである。それが彼らのプライドであって、マンU相手にも一歩も引かずに打ち合うのをよしとする、騎士道精神をこよなく愛してきたクラブなのだ。それが、オーナーが変わったことによって、大金を投じて選手を買い集め、そのうえなんとか4位の座にしがみつくために、イングランド人にとってはかなり屈辱的と思われる守備的な戦いかたで、しかもプライドのかけらも感じられない、相手の自殺点で勝利するという、実を取るチームにいつまでついていけるのか?イタリアサッカーファンからすれば、それのどこが悪いんですかね?トットナムクラウチもすごいショックを受けているでしょうね。最高の勝ち方でしたよ、へっへっへ、ということになるのだが。個人的には、もちろんイタリアサッカー側にいる。しかし一方で、イングランドの中堅クラブの実直な精神も素晴らしいと思っている。イングランドとイタリアのサッカーへの基本姿勢の違いは、相手が自分たちより強い場合、一歩も引かずに打ち合うか、ギリギリまで守りに守って、一発逆襲を狙うか、ということである。ちなみに、当然のことながら同時に誤解されがちなのだが、イタリアのサッカーが守備的になるのは、相手が自分たちより強い場合だけである。インテルミランは、ほとんどの試合で攻撃的に戦っている。どちらも悪くない。だが、好き嫌いは確実にわかれる。マンCサポは、いつまでファンタジスタだったわりには、実はゴリゴリのイタリアスタイルの実践者マンチーニに任せておけるのか?とても興味深い。