「ACOUSTIC」/JOHN LENNON

CCCDだ。東芝EMIは、なにげにCCCDを多発しているような印象がある。こんなことジョン・レノンの意志とは正反対な気がするけどな。もしジョンが生きていたら、許すわけないと思うんだけど。

ギタリストであるジョンは生前ギターを爪弾きながら沢山の曲を録音しています。本作はそれらの音源から「アコースティック」をテーマに制作されたアルバムで、全16曲のうちのなんと7曲が初登場音源!囁くように歌うジョンのヴォーカルと、それに寄り添うギターの心地よい音色が奏でる愛のメロディの数々。オリジナル・ヴァージョンとは一味違った優しい魅力に溢れた最新作です。(帯より)

この文章も少々おかしくないか?“制作”でいいの?手元の辞書によると“制作”は「芸術作品などを作ること」。“製作”は「物品、道具などを作ること」なので、“製作”よりは“制作”かもしれないけど、これプロデューサーはヨーコなのだ。つまり、ヨーコが持ってるジョンのテープを編集したってこと。だとしたら、素直に“ヨーコが編集した”でいいではないか。で、“オリジナル・ヴァージョンとは一味違った優しい魅力に溢れた最新作です。”って、練習だったり、ライブだったりで、ジョンが納得してないからオリジナル盤には収録されなかったわけだろ。それを“最新作”とか呼ぶか?貴重な音源がどんどん公開されるのは大歓迎だ。たとえ同じ曲であっても、ジョン・レノンのものなら何でも聴きたい。金だって払う。だけど、著作権にこだわっているようにみせて、このデリカシーのなさには本当に腹が立つ。音楽も芸術も商業の一部であることは百も承知だし、そうでなければ面白くもない。だが、デリカシーを持って扱ってほしい。
情報:"IMAGINE PEACE"と書かれた、白いギターピックがおまけでついている。歌詞カードにはコード付き。さらに、コード・ダイアグラムもついているので、ギターさえあればすぐに弾ける?!