SERIE A:ユベントス vs ミラン

0-0。
ホームであんなに無様なゲームをしたのに、きっとカペッロはしてやったり、とニヤついていることだろう。勝ち点争いだけに執着したサッカーなんか、面白くもなんともない。ネドヴェドはまだしも、デル・ピエロは完全にその独自性を奪われた。しかし、これもサッカーの一つの顔であり、カペッロはその頂点に君臨していることは間違いのない事実だ。となると、アンチェロッティミランにそれを叩き潰してほしかったわけだが、結局アンチェロッティも、不用意なカウンターを食らって失点することを恐れ、痛み分けを選んだ。現実的ではある。しかも、アウェイにもかかわらず、ボールは支配し続けたのだから、文句は出ない。だが、リスクをかけてまで、何が何でも勝とうとはしなかったように見えた。ま、どちらかのチームがスクデッドを獲得するのもまた事実であるが。