ヤクルトの若松監督、辞任を表明

子供の頃、最初にプロ野球を生で見たのが神宮でのサンケイアトムズ(当時) vs 巨人だった。ネット裏だった。鉄腕アトムのワッペンをもらった。試合は巨人の圧勝だった。巨人ファンの父親は大満足だった。でも、息子はアトムズファンになっていたのだ……なんであんな弱いチームを応援する気になったのか、今でもよく理由がわからない。『巨人の星』にもほとんど登場しないチーム。そんなチームを応援し続ける中で、若松が首位打者を取ったときは忘れられない。左ピッチャーが出てくると交代して取った首位打者とか陰口は叩かれたが、何と言っても首位打者だ。そして、二度目の首位打者のときは完璧だった。生涯打率も誰に抜かれたか忘れたが、ずっと一番だった。若松はスワローズファンの誇り。背番号1といったら、若松勉のことなのだ、永遠に。

7年間で1度しか優勝させてあげられなかった。

1度で十分。ずっと優勝なんかとは関係ないところで、みんなスワローズファンをやってきたんだ。個人的に、プロ野球の監督に一番求めらるものは、面白い選手を育てること。これに尽きる。