イサムノグチ展/東京都現代美術館

ノグチの様々な公園、プレイグラウンドの企画は、規模の大きな舞台美術のような感じがあって楽しめた。大きいということはいいことだなあ。ノグチ・テーブルは……置くとこないなあ。ストレッチできなくなっちゃう。
で、常設展もついでにのぞいてきた。1階は「1960年代以降の美術」。ウォーホルの"6枚組の自画像"をチラっと見て、ホックニーの展示をやや時間をかけて見る。アートは常に早い者勝ちである。誰がアイデアを持っていようと、それを早く全世界に知らしめた者のものになる。あとは、どうしても物真似にしか思えなくなる。そして、どんどんアヴァンギャルドへと突き進む。デュシャンが、世界中のアーティストの中で最も重要であるとされたのもそのためだ。作らない……この究極の技もすでに過去のものなのだ。3階は「1920年代の東京」。小さい絵がたくさん並んでいたが、あまり興味なし。最後に宮島達男の"それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く"が、相変わらずデジタルカウンターで数字をカウントし続けている前を通り過ぎて、美術館を後にした。