ブレードランナーの未来世紀/町山智浩/洋泉社

〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
町山氏のブログ、ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記は以前からのぞかせていただいていた。で、本屋の映画コーナーでこの本を手にしたわけだが、これほどまでに自分の観た映画、さらに自分の好きな映画ばかりが取り上げられているものはなかった。取り上げられている作品は、登場順に並べると、『ビデオドローム』(デヴィッド・クローネンバーグ)『グレムリン』(ジョー・ダンテ)『ターミネーター』(ジェームズ・キャメロン)『未来世紀ブラジル』(テリー・ギリアム)『プラトーン』(オリヴァー・ストーン)『ブルーベルベッド』(デヴィッド・リンチ)『ロボコップ』(ポール・ヴァーホーヴェン)『ブレード・ランナー』(リドリー・スコット)の8本。とにかく、帯に書かれた

ブレード・ランナー』の何が「二つで充分」なのか?

この答えを初めて知ることができただけでも大満足。読み終えてみると、いかに自分が80年代アメリカのカルト・ムービーに影響されていたのかがあらためてわかる。特に『ビデオドローム』『未来世紀ブラジル』『ブレード・ランナー』の3本の影響は多大だ。これに『タクシー・ドライバー』『キャット・ピープル』『デイア・ハンター』『グラン・ブルー』『エクソシスト』の5本を加えると、自分の8本になるかな。