リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ/リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ

リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ
1977年の作品。ザ・バンド解散後、リヴォン・ヘルムの始めたプロジェクト。ドクター・ジョン、スティーヴ・クロッパー、ブッカー・Tなど、アメリカン・ロックの燻し銀プレーヤーが集結。それはそれはしぶ〜い演奏が満載。ザ・バンドのクォリティにまったくひけを取らない。当時のミュージック・マガジンで、高評価をされていたのを思い出す。だが、こうしてあらためて聴いてみて思うのは、ザ・バンドはロビー・ロバートソンがいてこそのバンドだったんだなあ、ということだ。このRCOオールスターズには、ロビー・ロバートソンの持っていた"野心"がない。いい音楽を、いいプレーヤーで作った、以上。という印象がある。だが、ザ・バンドには、それ以上のものがあった。それは、ロビー・ロバートソンの"野心"なんだと思う。そして、ロックにはそいつが必要な気がする。