今に生きる親鸞/吉本隆明/講談社+α新書

今に生きる親鸞 (講談社+α新書)
吉本隆明の本を読んでいたのは、20代までだったか?とにかくものすごく久しぶりの感じ。まあ、吉本の本を読むというよりは、親鸞について読みたかったのだが。それが読み始めてびっくり。なんとまあ平易な言葉で書かれていることか。

現代にも、知識を自慢する者が、いわゆる知識人といわれる人たちのなかにいますが、ああいうのは、(そんな時のわたし自身を含めて)一番ダメなわけです。

"そんな時のわたし自身を含めて”……常に自己批判を続けていたんだなあ。感慨あり。で、吉本は親鸞を、宗教家としてではなく、思想家として捉えていて、非常に納得できる。