African Music Now/オーチャードホール

suzukatz2007-05-08

昨年、佐世保でご一緒した坪口くんが案内役を務めて、アフリカ音楽を紹介するプログラム。"東急ワールドミュージックスペシャル in Bunkamura"という東急グループの冠公演で、二日間で2000組4000人が招待された。こういう音楽をいっぺんに4000人もの人が聞くチャンスはそうはない。しかも、応募者は30,000人を超えていたとか。実に素晴らしい企画である。出演者は、ワガン・ンジャエ・ローズとサバールアンサンブル(8人のセネガル伝統太鼓)、坪口くんのピアノとエレクトロニクスによるアフリカンポリリズム、そして大御所ピエール・アケンダゲの16人編成のバンド。太鼓はどこの国の人間でも、即座に入っていける音楽で、幕開きにはぴったりだった。しかも、このグループは日本を活動拠点としているので、日本語ペラペラ。のってくると、即興のダンスも入り、会場は盛り上がる。オバオバやエッシェンのゴム毬のような身体を思う。さらに、音楽師匠が"現在日本で一番うまい!"と絶賛するギターの今堀くん(くん、なんて呼んでいいのか?でも、音楽師匠がそう呼んでいるので、"今堀さん"でも"今堀氏"でもないのだ)が加わり、音に変化ついてさらによろし。坪口くんのポリリズムの解説は、非常にわかりやすく、会場も一体となって手拍子ポリリズムが響き渡った。いや、坪口くんの音楽は実にいい。最後はアケンダンゲ。ガボン生まれ。ピエール・バルーなんかと知り合い音楽活動を始めたらしい。フランスを中心に活動していたが、現在はガボンに活動拠点を移している。これがもうものすごくアフリカ。延々とくり返される同じリズム、同じメロディ。個人的にはものすごく面白かったのだが、こういう音楽に馴染みのない方々のなかには、席を立つ姿も結構見受けられた。本来、全体で2時間強の公演を目指していたようだが、アケンダンゲさんのノリノリの演奏で、30分は延びていたので仕方ないかな。とにかく、こういう企画はぜひ継続していただきたいものである。