FA CUP final :チェルシー vs マンチェスターutd.

1-0[0-0,0-0,0-0,1-0]ドログバ
新装ウエンブリーでのオープニングゲーム。勝利したのはモウリーニョチェルシーだった。昨年、プレミア制覇の記念メダルを客席に投げ込んだモウリーニョも、今回は自分のキャリアのメモリアルとしてしまい込んだようだった。FAカップは、毎回とてもいい試合になる。しかも、今年はプレミアの1位 vs 2位対決、ファーガソン(赤ら顔) vs モウリーニョ(得点が入ったときのダッシュはカメラも追えず)の因縁、地方都市 vs 大都会、赤 vs 青……始まる前から大いに盛り上がる対戦だった。前半は慎重に息を呑む"静"、後半に入ると俄然ヒートアップして"動"。期待に違わず素晴らしい展開だった。90分では決着がつかず、延長に突入しての総力戦。現在、この2チームが世界の最高峰にいるのは間違いないと思わせるに十分な両チームのパフォーマンスだった。最後の最後に試合を決めたのは、ドログバ(実は河童)とランパード(ピッチを下りると明るい)のワン・ツーでの中央突破で、この二人がさらに抜きん出た個人能力を持っていることも証明された。一方、マンUの中では、やはりスコールズ(真っ白くん)とルーニー(年齢詐称)が出色の出来で、チェルシーの二人になんら見劣りしない実力者であることを示した。カップ戦は、当然のことながら直接対決で優勝が決まるので、リーグ優勝の瞬間よりヴォルテージも上がる。最近は、チャンピオンズ・リーグ偏重傾向にあり、各国リーグがカップ戦にあまり重きを置いていない。カップ戦に優勝しても、UEFAカップには出場できるが、チャンピオンズ・リーグに出場できるわけではないからだ。実力あるチームは、すべてチャンピオンズ・リーグを目指す。その結果、UEFAカップの権威もなくなりつつある。だが、カップ戦の魅力は捨てがたい。何かいいアイデアはないものだろうか?