トリオ・オブ・ドゥーム Trio Of Doom

トリオ・オブ・ドゥーム
ジャコ・パストリアス(b)、ジョン・マクラフリン(g)、トニー・ウィリアムス(ds)の3人の強者が、79年に1度だけ集まった伝説トリオの記録。なんでも、ジャコが約束事をまったく守らず、マクラフリンもウイリアムスもとっても気分悪く演奏していたそうで、ここまで日の目を見ることがなかったようだ。以前に発売されていたものは、あとから録音したスタジオテイクにライブノイズを被せた偽ライブ。しかし、それじゃああまりにももったいない、ということで、今回の発売とあいなったそうだ。まあ、クリームやBBAも、ケンカ状態の中で名演奏を生み出してきたので、内情がどうだったかということと、そこで行われた演奏は、聴く方には関係ないといえば関係ない。だが、どこかドキュメンタリー部分が突出してしまって、音楽として純粋に聴けなくなったりもする。せっかくこの3人が組んだんだから、最高のコンディションで演奏してほしかったなあ、というのが正直なところ。でも、聴けてよかった。