おりょうと海とピストヲル@高知市文化プラザかるぽーと大ホール

これは説明しておかないといけない。"エンジン01文化戦略会議"という文化人のボランティア団体がある。詳しくはここ。「エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議は、各分野の表現者・思考者たちが日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に参集したボランティア集団です。」だそうだ。年に1度、"オープン・カレッジ"というものを開催している。今回は高知で開催され、概要は以下のようなもの。

「オープンカレッジin高知」 開催!
日時 2009年11月27日(金)〜29日(日)
会場 高知県高知市内(かるぽーと他)
主催 エンジン01文化戦略会議
共催 オープンカレッジinこうち実行委員会
■ 2009年度オープンカレッジ実行委員会(当会会員)
大会委員長:林真理子(作家)
実行委員長:和田秀樹精神科医
実行委員:秋元 康(作詞家)、浅葉克己(アートディレクター)、 加藤秀樹構想日本代表)、三枝成彰(作曲家)、白川文造ビーエスフジ相談役)、 波頭 亮(経営コンサルタント)眞木 準(コピーライター)、山本一力(作家)、山本寛斎(デザイナー/プロデューサー)
アドバイザー:矢内 廣 (株式会社ぴあ代表取締役会長兼社長) 

基本的には、著名文化人の方々が地方へ出かけていって、そこでワークショップ、シンポジウム、レクチャーなどをボランティアで行うというものらしい。もちろん私はメンバーではない。その最終日に、記念イベントのようなことを毎回やっているそうだが、今回は大会委員長が「ミュージカルをやったらどうだろう」と提案されて、それで盛り上がってしまい、秋元さんがプロデューサーとなり話がどんどんと進んでいったそうだ。文士劇の発想だ。しかも、メンバーの中に、作曲家も作詞家も美術家も照明家もいる。ところが演出家がいない。さて困った……ということで、8月初旬に秋元さんから「演出していただけませんか?」とお願いされた。だが、こちらもこの時期は『フロスト/ニクソン』と『ヘドウィグ』の本番中で、書き仕事も詰まっているので、稽古をする時間など絶対に作れない。だが、"面白そう"という予感はあって、「演出プランを考えるだけで、稽古は誰かに任せるということでなら」と言ったところ、即座に「お願いします」と頼まれ、「それじゃあ」と引き受けてしまったのである。(つづく)