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クライフさんが「モリーニョ監督はタイトル請負人であって、指導者ではない」とかいうコメントを出して挑発しているらしい。相変わらずのクライフさんではあるが、モウリーニョにはあまり効き目がないだろう。ただ、こういう発言をくり返すクライフさんを見ていると、1974年のワールドカップ決勝で、ベッケンバウアー率いる西ドイツに敗れたのは、とてつもないトラウマとなっているのではと思わせる。どんなに攻めこんでもベッケンバウアーに弾き返され、唯一とも言えるカウンターのチャンスをゲルト・ミュラーに決められた。勝利至上主義の西ドイツのサッカーに、美しいトータルフットボールのオランダが負けたのだ。「勝つ<美しい」という公式は、ワールドカップで勝てなかった自身への励ましの言葉なのではないか。
シャビがほとんどの相手チームを「アンチフットボール」とか言って侮辱するのも、元を正せばクライフさんが指導者であるからである。だが、シャビはCLだけでなく、ヨーロッパ選手権もワールドカップも手にしているのだ。今さら相手を侮辱するような言動はしなくてもいいのではないか、と思いたくなる。しかし、そうではない。シャビは、クライフさんに指導された「理想のフットボール」への忠誠を誓っているので、悪の権化「カテナチオ」などは認めるわけにはいかないのである。
・リオ・ファーディナント(恐竜)につきまとっていた女ストーカーが逮捕されたそうだ。