ブッダの夢/河合隼雄・中沢新一/朝日文庫

新幹線読書。河合先生と中沢新一の対談をまとめたもの。1995年〜1997年が中心で、1991年の初対談が付け加えられている。テーマは、「仏教と癒し」「宗教と科学は対立しない」「箱庭療法の宗教性」「アメリカ・インディアンの神話の潜在力」「善悪をこえる倫理」「汎神論風夢理論のこね方」。どれも興味深いテーマだが、やはり「箱庭療法の宗教性」のページが一番折られた。基本的には、河合先生が中沢新一に仏教のことを聞く、というスタイルになっており、中沢の発言が3分の2以上を占める。それなのに、記憶に残る発言をしているのは、やはり河合先生だったりするところがすごい。非常に勇気づけられた。