大人のための読書法/和田秀樹/角川oneテーマ21

大人のための読書法 (角川oneテーマ21)
口絵写真にある著者の書斎は、乱雑で個人的には好きではない。手の届くところに読みかけの本、書類を置いておくことには賛成するが、片づいていないのは、読書法に関する考え方の違いではなく、体を動かすかどうかの問題だと思う。さて、内容に関しては、かなり同感するものだ。「本を開いたら最後、読み通さなければならない、という強迫観念のために読書から遠ざかる」「必要なところだけ熟読。これが最大効果を生む」とにかく、本を読み通さなくてもいいのだ、という言葉は、非常に気持ちを楽にしてくれる。読み通せるかどうかわからないので、買おうかなと思った本を買わないということがたびたび生じる。これならもう少し気楽に本を買える。だが、冒頭で著者も書いているように、そうなるとある程度本への出費を覚悟しなければならなくなる。今度は財布との相談だ。著者は主に新刊本を大量に購入するらしい。情報収集が読書の主な目的だかららしい。しかし、情報に限れば新しい方がいいが、知恵・知識に関して言えば、古い新しいは関係ない。ゆえに、図書館の利用という話が再び浮上してくる。