VINCENT Ⅲ/Vincent Atmicus

以前、ZAZOUS THEATERで『ドイナ』(巻上公一:作・演出)という音楽劇を監修した。巻上さんの率いる、ユダヤ音楽クレツマーを演奏するバンド、ベツニナンモクレツマーのメンバーが、演奏と一発芸に近い芝居を見せるというものだ。いまはなき渋谷のシード・ホールで行われた。そこでドラムスを担当し、非常に積極的に芝居部分にも関わってくださったのが、このヴィンセント・アトミクスのリーダー・芳垣安洋さんだった。とにかくどこの国のリズムかわからないくらい複雑で、なおかつノレる。ずいぶん前に、AARDVARK闘将からかかってきた電話で、「ちょっと珍しい人と替わるからね」といわれて電話に出たのが芳垣さん。芝居にもずいぶんと関わっているようだった。あれ以来、一度もご一緒する機会はないが、何かできないかなあ。アルバムには、トロンボーン先生も参加されている。ちなみに、今年もトロンボーン先生の音大で、音楽先生と一緒に特別講義をやらせていただくことになっている。