異邦人/アルベール・カミュ(窪田啓作:訳)/新潮文庫

異邦人 (新潮文庫)
今なぜかカミュ。中学生のとき、この「異邦人」を読んで、学年担任であったイエズス会の神父に「やめなさい」と注意された。タイトルと新潮文庫のカバーデザイン(当時のメタリック・シルバーのやつ)が気に入って、読み始めただけだったのに。それが元で、フランス文学をさらに読むようになった。で、結局は大学でも仏文科を選んでしまうのだった。かといって、フランス文学にもフランス語にも精通しているわけではない。なんせ5年生(留年していたので)のとき、まだ1年フランス語を受講しており、教授に「5年ねえ……ちょっとetre活用やってみなさい」と言われ、「ジュ・スゥイ、テュ・エ……すみません、できません」と答えたところ、「なんで仏文なの?」と呆れられた。なので、その学年末、中退することにしたのであった。だが、仏文に進んだことによって、ZAZOUS THEATERというプロデュース名を思いついたのである。めでたし、めでたし。