カターニャ vs ローマ

1-1[0-1,1-0]マルチネスヴチニッチ
優勝争いと残留争いがかかった一戦。ただ、ローマがインテルの結果次第なのに対して、カターニャは自力で残留が決められるだけに、カターニャの勢いが凄まじかった。それでも、ローマはヴチニッチの見事なドリブルからあっさり先制してしまう。あとは、インテルの結果待ちでボールを回しながら、時間を潰す。カターニャはどうにもできない。そんな中、残留争いをしているパルマインテルに先制されるニュースが流れる。俄然、スタジアムはヒートアップ。さらに、もう一つの残留争いをしているエンポリが、降格の決まったリボルノ相手に2-0でリードしている情報も入る。エンポリとの勝ち点差は3点。追いつかれると、当該チームの成績でなんとエンポリパルマカターニャを追い越して残留になってしまう。カターニャとしては、何としてでもこの試合を引き分けて勝ち点を1点でいいから上乗せしなければならない。そこからのカターニャの猛攻は凄まじかった。2002年のワールドカップで、韓国がイタリア相手に猛攻を仕掛けたのに似ていた。常に、こういう姿勢でリーグを戦ったら、こんな状況にならなかったような気もするが、とにかく残留争いにもものすごいドラマがある。半ばローマは、そのカターニャの気迫に負けて、失点を許したようにさえ見えた。