today

午前中に内科の定期健診。午後から古くからの知り合いとお茶。彼女は某大手食品メーカーの社員であるのだが、退職を念頭に置いて休職に入ったところ。有給消化の間、アメリカ中西部へ行って何もせずに怠けるそうである。先日『怠惰を手に入れる方法』読んでから、"怠ける"ことについてわりと考えるようになった。今日の話題の中心も基本的にそれだ。勤勉と言われ、経済活動が大好きな日本人にとって、"怠ける"のはなかなかに大変なことである。自分は一度も就職したことがないし、ずっと遊んでいるように見えるかもしれないが、"仕事がない"のと"怠ける"のは意味が違う。仕事はあるけどやらずに怠けなくては、"怠ける"にならないのだ。しかも、怠けていることに負い目を感じてもいけない。不安になってもいけない。自分が勝ち取ったものとして、"怠ける"を享受しなければならないのだ。たしかに難しい。だが、ローマではそんな人たちを何人も見かけた。できないことではなさそうなのだ。こういう時期に不謹慎かもしれないが、日本人もいろいろなことをリセットして、"怠ける"のも必要かもしれないと思ったりする。
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