UEFA CHAMPIONS LEAGUE:マルセイユ vs インテル

suzukatz2012-02-23

1-0 [0-0, 1-0] A. Ayew
ほとんどのインテリスタは、この敗戦をある程度覚悟していたのではないか?
それくらい今のインテルは最悪のスパイラルに嵌っている。
選手がそれぞれ口にするように、コンディションもコンビネーションもラニエリとの関係も悪くはないのだろう。
だが、試合が始まると決定的チャンスをことごとく外し、毎度おなじみのしょぼいカウンターかしょぼいセットプレーで失点する。
あえて犯人探しをすれば、攻撃ならばシュートを外したFW、守備なら最後に競り負けたり抜かれたDFということになる。
だが、サネッティカンビアッソや長友のようなファンの支持のある選手は見逃され、キヴやサラテのような選手が槍玉に上がる。
個人的には、こんな状況を打開できるのは、監督以外にないと考える。
こういうときこそ、監督が力を発揮するべきなのだ。
こういうときのために監督は必要なのである。
毎日の練習や戦術ミーティングは、コーチでも十分できる。
だが、何が原因なのかが特定しづらいこういうチームのメンタルに関わると思われる状況は、監督以外に変えることができない。
その意味で、個人的には、ラニエリは力不足だと感じる。
ラニエリにはカリスマ性が欠如しているのだ。
モウリーニョとはタイプが違うことは認めるし、それは欠点でも何でもない。
敗戦においても選手を責めず、自分で責任を取ろうとする態度は、監督として素晴らしい。
同じようなタイプの最高峰にデル・ボスケがいる。
デル・ボスケが最初にレアル・マドリーの監督になったのは、今回のインテルにおけるラニエリととても似た状況のときだった。
そして、デル・ボスケはリーガを捨て、CLを勝ち取った。
インテリスタは、モウリーニョラニエリの違いを考えるより、デル・ボスケラニエリの違いを考えるべきなのだ。