ジャック・ジョンソン/マイルス・デイビス

1970年2月18日と4月7日、ニューヨークで録音。これはとってもロックな演奏。ジョン・マクラフリンが大活躍している。マクラフリンたちバンドのメンバーが、マイルス到着の前にスタジオでジャムっていたところ、ようやく到着したマイルスはあまり興味がなさそうにミキシング・ルームいたそうな。そのうち、マクラフリン主導のもとR&B系の演奏に移行したところ、非常にいい感じのグルーヴになったそうな。すると、突然マイルスがトランペットを持ってスタジオに入ってきて演奏を始めたそうな。それはそれは素晴らしいソロでした。たまたま通りかかったハービー・ハンコックが、なんだなんだとのぞき込むと、マイルスが手招きしてハンコックをスタジオ内に呼び込みそこにあったオルガンを弾けと命じたそうな。ハンコックはイヤイヤをしたが、マイルスは許さない。エンジニアも呼ばれ、マクラフリンがリフを続けるあいだに接続を終わらせ、ハンコックも演奏に参加することになった。それをドラムスのビリー・コブハムが演奏を続けながらずっと見ていたそうな。でもって、録音されたテープをテオ・マセロが編集してこのレコードはできあがりましたとさ。うらやましい!でもってかっこいい!